新型 ハスラー Xターボ・2WD、試乗してみて (素人インプレ) |
発売後1ヶ月経ち、出揃ってきた情報に軽く目を通し、ようやく新型ハスラー HYBRID Xターボ(2WD)に試乗してきたので、そのレビューを以下にメモしておく・・・
■走り出すまで・・・
・写真で見るより、実物はコンパクトに見える? 角張ったのに・・・?
・ドアがバスン!と重厚に閉まる。特に後席ドアの旧型との差は大きい・・・
・フロントシートは、腰のうしろのすき間がなくなり、明らかに改善されている。
・後席は足元が広くなり、ヒップポイントも高くなったが、シート自体は旧型の方が座り心地が好いとは、カミさんの弁。(ここがコストカットポイント?)
・室内は、前席に座っても旧型よりひとまわり広く感じる・・・
※追記)運転席に座ったときに「低い」と感じたのだが、新型ハスラー本の新旧比較を見ると、運転席座面は7mm下がっていた。それだけでも体感が変わるって、人間の感覚ってスゴい・・・ 座面が下がったということは、床面は相対的に上がったわけで、ペダルと床の関係が改善されているのかもしれない。自分が現在フロアマット下に入れているスポンジシートは、新型では不要かも(^^;
同時に、後席座面は5mm上がっていて、その差(計12mm)は体感でも歴然。後席は高い方が絶対気持ちイイ。
また、運転席座面が外側に30mmシフトしていることが、「広い!」と感じた一番の要因のようだ。もちろんスクエア化されたことにもよるだろうが、座って主に目をやる左側の空間が拡がった、ということが重要なのだろう。
■走り出してみると・・・
は、速い・・・(^^; 普段乗っているのは4WDなので単純に比較できないが、モーターのアシスト力アップのおかげか? 信号からのダッシュは、今乗っているGターボ(4WD)でも十分速いと思っていたが、圧倒的にトルクフル・・・
そして、それなのに音がしない・・・ いや、音が「フツウ」と書くべきか、、、
普通に控えめなエンジン音しかしない。そのくせ、グイグイ速い・・・
ウチのハスラーくんは、「ブモーー・・・」というがんばるエンジン音と、「ヒュィーーーン・・・」というモーター(インバーター?)音など、いろいろな音が聞こえてくる(それが好きでもある(^^;)のだが、新型は圧倒的に音が上質(=普通?)だった。音と加速感、ロードノイズ、それらをひっくるめてひと昔前のアベニールなど、1800cc位のATの普通車に乗っているような感覚だった・・・ (今のハスラーに初めて試乗したときは、「まるで普通車ぢゃん!」と感動していたのに(^^;)
体感の加速パワーはきっとパワーアップしたモーターのおかげなのだろうが、それを音やつなぎの歪みで体感できない。ということが素晴らしいチューンということなのだろうけど・・・
乗り心地もまた、エンジン(&モーター)フィール同様、圧倒的に上質だった・・・ 車内に伝わるショックと音が比較にならないほど遮断されている?
また追って、ニューカー速報プラスの『スズキ新型ハスラー』(↑の写真)の内容として記そうと思うので、ここに細かくは書かないが、ボディー剛性の強化と、弱点だったリヤサスがFFのみ変更されたこと(見た目はこんなにショボい(^^;)による恩恵が大きく出ているようだ。
旧型ハスラーの剛性が足りないということはないと思うので、どうやらオフロードを意識した柔軟(しなやか)さを捨て、FF&街乗り重視の造り、セッティングに変更されたということのようだ、、、
また、タイヤの空気圧が0.1下げられたことも多少は影響するのか、バタバタという突き上げショックもほとんどなくなっている。
試しに立体駐車場へのグルグル回る上り下りを走ってみたが、左右の振られ方(特に後席)は、圧倒的に抑えられていた。段差に斜めに侵入する際の振り子のような振られ方も同様で、ほとんど発生しなかった。あらゆる音と衝撃は、現行と比べたらはるかに抑え込まれている・・・
だが、荒れた雪道や山道ではこれらの恩恵はアダとなるのだろうか、、、 と言っても、4WDのリヤサスは旧型同様、アイソレーテッド・トレーリング・リンク式なので、また乗り味が違うのかもしれない。しかし、試したくとももはや千葉や東京では4WDの試乗車はほとんど用意されておらず、4WDターボに至っては皆無なのだ(^^;
結局は、数字的な需要に正直に対応した結果の新型、ということか、、、
新型でもまた、『ジムニー スーパースージー』や『LET'S GO 4WD』といった本でのオフロードテストが行われることに期待しつつ、機会があれば、ターボ無しでもよいので4WDの試乗もしてみたいものだ・・・
ちなみに、シャーシ下を覗き込んでみても、4WDの場合にドライブシャフトがどう通るのか分からない。
やはり4WD見たい(^^;
その他、気になったのは、駐車場など低速でハンドルを切ったときに、手を放すだけでは直進に戻り切らないこと・・・ そして、とっても軽い・・・ 自分の認識が合っているか分からないが、やはりこれが電動パワステの特性なのだろうか、、、 エアウェイブとまったく同様の挙動だった。なぜかウチの旧型ハスラーくんは、パワステの違和感が皆無で、適度な重さもあるのだが、4WDユニークなフィールなのだろうか?
また今までシフトレバーにボタンが存在していた「Sモード」は、「パワーモード」となってハンドルに移設された。自分が普段、「加減速ブーストボタン」として多用しているものだ。今回、その操作に慣れるに至らず、ほとんど試さなかったのでハッキリとは言えないが、エンブレの利きが弱い気がした。エンブレと言ってもほとんどが回生ブレーキの力かとは思うが、結局、体感的には新型ワゴンRの感覚に寄ってきているのかな、と、車検時の代車でのプチインプレを読んでも思える・・・ が、これもまた、そのときも書いているように、そもそも4WDでは特性が違うのかもしれない、、、 ますます4WDターボに試乗してみたい。
試乗の短い時間では、メーターパネルの表示もろくに楽しめず、マニュアルモードのパドルシフトも試す余裕もなかったが、今乗っているGターボ 4WDではATに対する不満が無いので、パドルシフトの必要性はまったく感じないし、もともとATのマニュアルモードに対する期待もしていない。エアウェイブの頃のパドルシフトは使う気にすらなれなかったが、どれくらい進化したのだろうか、、、
■まとめ
きっと今までのハスラー(特にFF)のリヤサスにガマンならなかった方々は、新型ならナットクできるかもしれない。「乗用車」としての性能は確実に上がっていると思える。
旧型の軽っぽさやガサツさに耐えかねている人や、まともなクラスの乗用車から軽にステップダウンする人たちには、けっこう期待に応えてくれると思う。
自分の場合はバイクではオフローダー以外考えられず、それゆえこのちょっとオフに振られた初代ハスラーのチューンがツボにはまったのだと思う・・・ なので、新型の「普通に」良くできた乗り心地は自分の波長に合わず、残念ながら「ワクワク」を感じることができない・・・
「あー、よくできたクルマだなぁ。」という感じ。これが軽なんてスゴいと思うし、コレだけ旧型の欠点をひとつ一つ潰して、大して価格も上げないなんて信じられない、とも思う。
しかし、やはり初代は「あばたもえくぼ」カーなのだ。
バランスがおかしいけど、デザインも踊っていて、眺めて、乗って、「エモーショナル」なのだ。少なくとも自分にとっては・・・
デザインの「踊る」感がなくなって、どっしり「静」のイメージとなってしまったから、ヘンな踊っているカラー人間を、カタログやCMではべらせているのではないかと思えてしまう、、、
でも、まともな感覚、感性の持ち主に対して、どちらのハスラーを勧めるかといえば、やはり新型だろう。旧型を勧めて、あとでいろいろ不満を言われる危険性はかなり高い(^^;
新型ハスラーは、完成度もコストパフォーマンスも、旧型から恐ろしく上がっているというのが正直な感想だ・・・ それでも、今の自分は乗り換える気は「ゼロ」だとしか言えない・・・
試乗を終えて、わがハスラーくんに戻ると・・・
・あれ? 狭い?(^^;
・なんと、ダッシュボードが地味でフツーに感じる(^^;
・動き出したとたん、あらゆる点がガサツ! (でもそこが好き(^^;)
・車速が0になる瞬間、アイドリングストップ、リスタートなど、いろんなところで、カクン、などという小さいショックを感じる。(それをがんばってカバーするもまたたのし(^^;)
・路面からの音、衝撃など、たくさんのインフォーメーションを感じる。(「情報」は大事だ(^^;)
恐ろしく「違う乗り物」だ(^^;
でも、イイ! いつも代車から戻って感じるこの安心感・・・
そして何より、やっぱこっちの方がカワイイ。おっさんが言うことぢゃないけど・・・(^^;