今だから千葉へ行こう! ツーリング 館山~君津 (11/16) |
今年2回目のMTCツーリングを催すに当たり、一時は被災の色濃い千葉を避けようとも思ったが、ときおり報じられる「人が来ないと困る」という切実な訴えを目にし、わずかでも役に立てればとあえて館山方面まで行くことにした。
シェルパにETCも付けたし、台風よりも10/25の千葉県豪雨の影響が大きそうなので、内陸部の下道はほとんど走らず、高速移動メインのツーリングとなってしまった。主な目的地は崖観音、沖ノ島公園、道の駅とみうらなど・・・
8:30に市原SA集合。サービスエリアの人出、バイクの数はかなりのもので、心配せずともみんな分かっていて、千葉に足を運んでくれているのかもしれない、、、
9時から館山道の終点、富浦ICを目指し南下。
実はこのツーリングに先駆けて、11/2にハスラーで清澄寺を目指し(通行止めで到達できず・・・)、最低限の市原、鴨川、鋸南の状況を見てはいるのだ、、、
しかしいろいろと想うところが大きすぎてまとめきれず、記事に起こせないまま、先にこの記事を書いている、、、
今回も高速から見える家々の屋根にときおりブルーシートが混ざっているのは相変わらずで、その比率もそのときから改善しているようには見えなかった。
10時過ぎ 道の駅とみうら 枇杷倶楽部
「行かなくちゃ」という気持ちを決定的にしたのはニュースでのここの呼びかけ。台風15号で屋根に被害を受けつつもがんばって営業を再開。客足は7~8割まで回復していたのに、台風19号のあと、ガクンと落ち込んでしまったというのだ。19号による房総の被害は軽微だったと思うが、大きすぎる全国的な被害のためだろうか。
ここはビワを用いたお土産のバリエーションがスゴい。それなりに賑わっているが、賞味期限が短くなった商品を割り引いて売らざるを得ない状況は続いていた。
10:45 崖観音(大福寺)
MTCとしては何度も名前が挙がっていながら、今回初参拝。
ここも台風直後は参拝できなくなっていて心配していたのだが、復活していた。
地域的にはかなり被害を受けていると思うが、崖を背負っていると、風が抜けず被害は緩和されるのか?
やはりパワースポットというのは、そういう特別なスポットなのだろうか。
と言っても、境内もそれなりに被害はあったようで、短く切断された木が積まれていたりするのは、もはやどこへ行っても目にする光景となっている・・・
ここに至るまでもすさまじく破壊された家屋も少なからずあったが、上から見るブルーシートの比率は時とともに下がってはいるようだ、、、
2ヶ月以上経っているのだから、それが当然だが、見慣れてしまってはいけない、、、
千葉中、どこもかしこも満遍なく似たような光景というのは、尋常ではないことなのだろう。
11:40 渚の駅たてやま
昨年、工事中で仮設展示だったさかなクンギャラリーの常設展示が完成し、気になっていたのだが、「渚の博物館」ともども、人は少なめ(^^;
上手い・・・ こーいうラフ絵にこそ、さかなクンの絵のポテンシャルが顕れる。
そして、博物館のジオラマや収蔵品の質が高い理由を今知った(^^;
以下館山市HPより・・・
「平成21年4月1日、館山市が千葉県から移譲を受けた旧千葉県立安房博物館は、博物館機能を核とした館山港交流拠点“渚の駅”たてやまに生まれ変わりました。」
この日は、季節外れの強い陽射しと暑さ。久しぶりにMTCらしい陽気。屋外2Fデッキで汗をかきながら、さんが焼きパスタと房総サイダー びわ風味でランチ。ただ、パスタは温めないと本来の実力を発揮できないようで・・・ 冷たいまま食べるなら、さんがライスの方が美味い。
実はパスタを購入するときに、突然パワーストーンのブレスが切れて動揺・・・ 動揺した理由はいくつもあったのだが、そのブレスが万里鵬(森のてーぶる)で購入したものだということと、朝、別のブレスのゴムが伸びていて切れるといけないと思い、さらに万里鵬の近くに行くだろうから故郷に連れて行ってやろうという気持ちもあり付け換えたという・・・ それが館山で切れるとは! これはもう、何らかの災厄から守ってくれたのだと思うことにしよう。玉はいくつかなくしてしまったが、ありがとう・・・
13時過ぎ 木村ピーナッツ
絶好のソフトクリーム日和。
やはり昨年のはちょっと小ぶりだったようだ。
しかし店舗が無事でなにより。駐車場端の小屋の屋根が無いような気もするが、元の形が分からない。
この日は11/16。台風15号から2ヶ月以上経っているが、千葉の緑豊かな公園では復旧作業が長引き、いまだ立ち入りが制限されるエリアが多く存在している。11/26現在、泉自然公園はようやく園路の半分ほどまで開放されたようだが、市民の森は立ち入り禁止とされている。
13:45 沖ノ島公園
ここも内部はほとんどが立ち入り禁止・・・
ここを訪れるのは初めてであるとともに、被害を受けた場所に訪れるのも初めてで、改めて台風15号の威力を実感する・・・
正常な状態が分からないので、どの部分が今回の被害なのかが分からない、、、
木が斜めになっているだけでなく、砂に埋まっているように見える。
砂が大量に移動しているのかもしれない。
何がどう崩れたのか、移動したのか分からないが、そこかしこに倒れた木の根とともにえぐられた「地面」の壁ができている・・・
たくさんのものが流れていき、また、流れ着いているらしい。
ほぼ海上でさえぎるものがないと、こうなってしまうのか・・・
水とんの術!?
誰かいる??
もちろん、水中に忍者などいないが、一瞬身構えてしまった(^^;
海はおだやかで、水はきれい。
しかし、あの日の水の力はスゴかったようで、、、
あとで知ったのだが、一昨年の台風21号のときも被害を受け、昨年春まで立ち入り禁止となっていたようだ。
元が分からないので、すべてが被害に見える・・・
道が分断しているのは元々(砂地までの道)のようだ。
宇賀明神!?
ご祭神は倉稲塊命(うかのみたまのみこと)。どう考えても宇賀神だと思うが、参拝できないとは、、、 残念。
宇賀はウカノミタマに由来と書かれていることもあるが、、、
自分のイメージでは宇賀神は日本古来(土着)、そして蛇のイメージ。細胞レベルで何かを感じる・・・ ウカノミタマはすでに擬人化しているような・・・ そして渡来のイメージもある・・・ どちらも好きで、追ってしまう神さまであることに違いはない。このブログ内検索で「宇賀」と入れると面白い・・・ 忘れちゃうから、ブログに記すのだ(^^;
何かの本で太古の神は球体、次は蛇(=宇賀神)みたく書いてあったと思う・・・
14:50 鷹之島弁天閣
沖ノ島への行きがけに見かけ、気になって帰りに寄ってみたのだが、、、
なんとこの倒木は本殿の屋根に直撃しているのだ、、、
鳥居の横にはピースポール!
軍の関係で建てられた神社かと思っていたが、平安時代に宇賀明神とともに建立されたとのこと。ご祭神は市杵嶋姫(いちきしまひめ)。
屋根は9年前に修理されたばかりらしい、、、
と書いていたら、「たてやまフィールドミュージアム」というHPに以下のようにあった。
「歴史的には「高の島」と書くが、文学的に「鷹の島」と表現された文字が、現在では通用している。」
「平安時代、安房守源親元がお寺を建てる土地を探していたところ、老翁が夢の中に現れ、「獅吼山が良いでしょう」と告げられた。後に親元が館山の柏崎を通った時、獅子の頭に似た岩を見て、夢で見た場所はここだ!と寺を建て、獅吼山視眼寺と名づけた。夢に出てきた老翁は宇賀神の神霊であったというので、御礼のために沖の島に宇賀明神、高の島に弁財天を祀ったというのが始まり。」
やっぱ宇賀神。しかも寺だった・・・ やはり館山の情報は、まずは「たてやまフィールドミュージアム」だ。
15:10 海南刀切神社(かいなんなたぎりじんじゃ)
メンバーが気になるというので行ってみたのだが・・・
拝殿の彫刻がかなりスゴいが、建物の補修中でガッツリ足場が組まれている・・・
教育委員の看板は倒れているし、台風の影響だろうか、、、
ここでもピースポール!
しかし、これは今まで見たことないタイプ・・・
古いだけなのか、格上なのか、とにかくカッコいい!
今になって調べていると、船越鉈切神社(ふなこしなたぎりじんじゃ)ともとはひとつの神社だったとのこと。これまたたてやまフィールドミュージアムに地図付きで説明されており・・・ あの交番の向こうにあるんぢゃん!!(^^;
この岩を祀るごとく拝殿、本殿がある。これまた「産道」のイメージかと思っていたがそうではなく、「なた切り」の由来だった。海南刀切神社はこの岩を祀るように建っていて、ご祭神の説明も見当たらないが、ご祭神は船越鉈切神社と同じ豊玉姫命(とよたまひめのみこと)ということだろうか。
このときはその船越鉈切神社が目の前にあることに気付かず、帰路に就く(^^;
途中、日の入りの時間と重なるので、、、
16:20 北条海岸海水浴場 富士見桟橋のあたり。館山駅前は「夕映え通り」とあるので、まさにベタ?
30分ほど夕陽撮影にふけり、最終目的地を君津として北上開始。
17:20頃、道の駅 富楽里とみやまで30分休憩。
一度食ったらヤミツキの千葉産の温州みかんなどを購入。今回は南房総市産。
先日ハスラーで訪れた際は、あずの里で千葉産がなくて長崎産を買い、富楽里とみやまに来たら千葉産があったのでまた買うという・・・
で、味は千葉の圧勝。
地産地消はかなりの確率で美味しい。運ぶ距離や生産規模は味に大きく影響しているのだと思う、、、
さすがに日中の暖かさはどこへ? の中、30分かけて房総四季の蔵へ。
目的は台風でしばらくの間休業していた「四季の湯」。君津ICすぐそばなので、最終試練、寒さと闘う帰路に有利。
また、少しでも南の温泉の方が、人が少なめで落ち着けるだろうという期待もあり・・・
18:40頃到着。期待どおり人は少ないが、それはそれで心配。広くてキレイな施設だし。まさか「まるごとe!ちば」というサイトの ~お得な情報や観光施設の営業状況について~ でいまだに「四季の湯は当面休業」ってなってるからじゃないだろうな、、、?
そして風呂上がりに「どこで晩飯を食うか」で15分ほども悩んだ挙げ句、結局は三者ともツーリングでしか行かないというほぼ恒例のビッグボーイへ・・・ サラダバー大好き(^^;
こちらもわりと空いていて・・・ 君津まで南下すると、人だらけという状況はなくなるのか。
いつものように尻に根が生えかけたところ、心を奮い立たせて極寒の高速移動・・・
みんな無事に、なんとか当日中に帰宅できて、あらゆるものに感謝。
今回改めて分かったのは、高速は走った感、充実感がまったく得られないということ、、、
さて、次回はどうするか・・・
世界人類が平和でありますように
日本が平和でありますように
カブは冬でも乗れるんぢゃない? って、学生時代を思い出し言ってみる(^^;
揉め事は、、、 上のピースポールの言葉を唱えて、あとは追わず、怒らず、手放すのだ、、、 ってかいつまみすぎだけど、おだやかな幸せを祈るよ。