BS朝日開局10周年特別番組 『米倉涼子 ドイツ 未来街道を行く』 |
『米倉涼子 ドイツ 未来街道を行く ~森と古城&エコライフを訪ねる旅~』
ここ2年ほど、日本のマスコミは世界を、とりわけヨーロッパの現在を意図的にではないかと思われるほどまったく伝えようとしないと思ってきたため、貴重な情報源として録画していた。
特に環境に対する取り組みは、断片的に入ってくる情報だけ見ても日本は10年は遅れていると思える。
2/20の放送を今になってようやく見た。
その間に実にさまざまなことがあり、日本というのはこうも一部の階層が古いシステムにしがみつくために国民に目隠しをしているのかということが日に日に露呈し、残念ながら自分の杞憂が気のせいではなかったことも強く再認識するに至った。
時代遅れの戦艦大和を「世界最強だ」と言うに近い盲目的な情報を、後ろめたさの微塵も見せずに発信するような番組が溢れる中、こういった我々の「目を醒ます」番組が増えてくれることを期待する。
日本の原発事故を受けていち早く原発撤廃を表明し、それでもなおその計画を前倒しせよという大規模デモが起こっているドイツへの興味がますます強くなる中で見てみると、はたしてその内容は想像以上だった。
番組中何度も繰り返されるのが、ドイツの、
「2020年までに温室効果ガスを40%削減(1990年比)」
という目標値だ。(日本は25%と言っただけで猛反発・・・ そして原発も・・・)
この数値の裏側にある「地球温暖化」説の怪しさについてはここでは触れない(地球にとってそんなバックボーンはどーでもいーことだ・・・)が、そういった具体的目標を掲げ、国を挙げて前向きに取り組み、現実問題もうかなり形にしているところはもっと見るべき、見せるべきだ。
日本はこんな状況になってしまったが故、原発問題、復興、そこにお得意の太陽光発電を始めとする自然エネルギーの3つを自然に融合して考えざるを得ないステージが目の前に突如として現れてしまった。
しかし、これほどはっきりと目の前に並べて置かれても、それが見えないフリをし、そこから目をそらしたい大きなベクトルがあるようだ・・・
これは今この時期に再放送してほしい番組だ。しかもいっそ地上波で・・・
この番組とは関係ないが、自転車ステーションの普及すらままならぬ日本とは対照的に、フランス・パリではEVのカーシェアリングがスタートするらしい・・・ (ピニンファリーナの量産EVが導入されるらしい。)
もはや電気バイクのレースは数多く行われているし、いつになったら電気にするんだ!? と見る気も失せているF1GPだが、ようやくFIAもEVグランプリをやる気になったようだ。(ただし2013年・・・ 遅い!)
「騒音」という公害がないメリットを「危険」だと堂々とすり替えられる日本。
クルマ乗り入れを制限し、住民の命が優先されるべき地域や極端な渋滞、公害を生む地域からはクルマが減り、安心して自転車が乗れる環境が整備された上でその台数も増える、そんな日はいつやって来るのだろうか、、、
先ずは環境に優しい乗り物や人間が優遇される、そんな当たり前のことすら実現しないどころか、軽自動車の税金など、今あるわずかな優遇措置さえ目隠しをされて奪い取られる危険があるのだ、、、