ヘタウマ・へろへろイラスト講座(#01) |
なまじIllustratorのプロ御用達なところにとらわれず、ゆる~く使えば早く、簡単に「それなりの」絵が描ける、ということを書いておこうかと思い、とりあえずこの場に連載してみようと思う。
IllustratorはCS3。自分自身CS3にまったく慣れていないので、その習得も目的のひとつ。
基本的にタブレットも使わず(使いこなす習得がめんどくさかった)、マウスを用いる。
そのためマウスとマウスパッドによる追従性は少なからず重要。
ただし俗に言う「ヘタウマ」系(「へろへろイラスト」と呼ぶことに(^^;)であり、また、ひと通り区切りがつくまでいけるかも分からないが。
ちなみにこんな感じです。
フロントタイヤ周辺、フォークブーツ以下がイラストです。
途中ですが、慣れればここまで小一時間。
キャプチャ画像は800×621なのでクリックで拡大します。
では、手順を。
今回、愛車をイラスト化します。
後で線の太さを変えるのは大変なので、アートボードは最初から使用対象の大きさに合わせておきましょう。(※1)
イラストにしたい写真をアートボードにドラッグして、大きさ調整したら、このレイヤーはロックします。
トレース用のレイヤーを新たに作り、わかりやすい色の線で輪郭を描いていきます。
(※1):Illustratorのようなドローソフトは、後でイラストを拡大・縮小しても線がギザギザになってしまったりということがありません。→「ベクターイメージ」(配置画像やラスタライズ化した部分(ラスターイメージ)を除く。)
ただし、もともと細い線をさらに縮小してしまうと、印刷や画面で表示できなかったり、そこで線を太くするとイメージが変わったりつぶれてしまったりという問題が生じることがあります。
とりあえず、線の太さ1ptで鉛筆ツールでざっと線をひきます。
また、ゆる~い感じにしたいので、線種は線パネルにて「丸型先端」、「ラウンド結合」に設定しておきます。
マウスに慣れるまでは、思ったラインがひけないと思いますが、とにかく線があればいい(塗りのことは考えない)ので、線がつながっている必要はありません。
鉛筆ツールをダブルクリックすると、鉛筆ツール環境設定が開きます。「滑らかさ」のパーセンテージを上げれば、線のへろへろ・じぐざぐなところを「勝手に」滑らかにしてくれます。
タイヤ外側の輪郭など、へろへろで良いところは「0%」、ホイールの滑らかにひきたいところは写真のように「40%」でひきました。
「滑らかにひきたい度」に応じて、0%、20%、40%くらいを切り換えて鉛筆ツールを使います。
それでもうまくひけないときもあります。
うまくひけなかったら「Ctrl」+「Z」で無かったことにしてひき直しますが、確実にきれいにひける「ペンツール」に乗り換えるのもアリです。(※2)
ただしここだけキレイすぎるのも不自然ですので、あえてへろへろにします。
「フィルタ > パスの変形 > ラフ」を使用します。
「ポイント:丸く」を選択、プレビューにチェックを入れて確認しながら設定値を変えます。
ここでは「サイズ:1%」、「詳細:8/インチ」で「OK」しました。
すると、ペンツールで描いた完璧な曲線を、鉛筆ツールで描いたかのように変形できます。
直線やゆるやかなラインでは「8/インチ」、もっと細かい部分ではこの数値を上げていくと、へろへろにするためのポイントが増えていき、形の崩れを抑えることができます。
(※2):実は「鉛筆ツール」を長押しして出てくるサブツールの「スムーズツール」を使えば良かったようです。知らなかった(^^;
鉛筆ツールでうまく線がひけず、へろへろになったときは、スムーズツールで滑らかに変えたい辺りをなぞればあっと言う間に滑らかに・・・
また、同じく鉛筆ツールのサブツール「パス消しゴムツール」を使えば、線の一部を消すこともできます。
(#01まとめ):ドローソフトでのイラスト作成手順は、パズルみたいなものです。
線を一本ひくにも使う人それぞれ、見た目の結果は同じなのにそこに至る過程はともすると使用者の数だけ存在するかもしれません。
ただ、ある結果へたどり着くためのヒント、助けになれば、と思いつつ、すでにこの時点で「知らなかったツール」発見(^^;
自分の勉強のためにも、と思いつつ、イラスト描くよりこの記事が10倍時間かかることが実証され、はたして続けられるのか?
とりあえずつづく、、、