奈良1~興福寺 (6/1) |
のち、藤原京に移転し、厩坂寺(うまやさかでら)と称され、さらに平城京に移って興福寺となる。
■三重塔(国宝)
平安後期創建、鎌倉初期の再建。
坂を上がる途中から撮ると、まるでミニチュアのようだ。
すさまじい数の修学旅行生が五重塔の方にはいるが、こちらはルートから外されているようだ。
■北円堂(国宝)
721年創建、鎌倉時代(1208年頃?)の再建。
復興に携わった運慶作の弥勒仏が本尊だが、観ることはできない。
興福寺で最も古い建物。
■東金堂(国宝)
726年創建、1415年の再建だが、創建された天平時代の面影を遺す。
堂内には様々な仏像があったらしいが、国宝館にまっしぐらでまったくノーチェックだった、、、
今回の大きな目的は仏像。
仏像は鎌倉時代の洗練されたものが好きなのだが、興福寺の阿修羅像にはオタク心をくすぐる、何か不思議な魅力がある・・・
どう考えても734年制作ということに納得がいかない、ステキな顔付きをしている・・・
また道にある看板を見ても、興福寺=阿修羅像、といった勢いだ。
というわけで国宝館へ。
待望の阿修羅像だが、前方からしか観ることができないので、最も好きな怒りの表情をじっくり観れなかった。
■五重塔(国宝)
730年創建、1426年再建の6代目の塔。
国宝館では他にも、金剛力士立像がすごい。
筋肉、表情、ポーズ、足の甲の血管や指の造作に魅入ってしまうのだが、何より感動するのは服のたなびきだ・・・
写真など無い時代に瞬間を見事に捉える、そして何よりカッコイイ。
竜燈鬼・天燈鬼はとてもユーモラスだ。
この時代に、この作品は受け入れられたのか、余計な心配をしてしまうほどだ。
また、11面42臂の千手観音立像は5mを超えるが、鎌倉期のものらしく、美しい。
この像にカミさんは予想外に感動してしまったようだ。(生まれ年の本尊が千手観音なのだ。)
やはりひとりひとり、心に響く仏像があるんだと思う。
帰ってきてからも、阿修羅像の写真をいろいろな本で見ているが、自分がイイと思える表情を捉えてくれている写真は多くない。
それだけ立体物を2Dに収めるのは難しいということか、感性が様々なのか、、、
こうして、この後時間に追われるように東大寺へと移動。。。