映画 しんぼる |
これは・・・ 『大日本人』より一層、「面白いもの」を期待している方々には辛いんじゃないだろーか、、、
実際、自分も、かなり後半になるまで、「どーするつもりなんだよー(^^;」と思い続けていた。
前半のテンポの悪さは大日本人同様と言えるかもしれない。
「そこ」から逃げ出すのに必死で、気付くだろうことにも気付かず、深みにはまっていく様は、展開はかったるいのだがこないだの大名栗線でのトラブルを思い出し、ちょっと苦い思いをしながら笑わしてもらった。
思考(イメージ)は実現する。たとえそれが視野の狭い、ばかげたイメージでも・・・
とにかく「しんぼる」というだけあって(?)、終盤のつながりや解釈もなかなか限定できず、多分に勘違いしていると思うし、これは観た人それぞれにどう伝わっているのか興味はある。
白と黒は、「天使の世界」と「悪魔の世界」なのか・・・ いや、「天界」と「地上界(人間界)」だろうか・・・ もしくは「自然」と「物質文明」かもしれない・・・
(なんて思っていたが、「思考(イメージ)」の世界と「実践(物質)」の世界か・・・ って、どれも似たようなもんか(^^;)
天使のいたずらはかわいいもんだが、人間が後先考えずに盲目的に生み出したものは両刃の剣だ。
どこでどんな影響を及ぼしているかも分からない・・・ 分からないのにみな、「自分のために」使う。
宇宙があらゆるエネルギーの交換で成り立っていることも表現しているのか、、、
最終的には神そのものになったようだが、実は黒い部屋のシーン、どこからが神の領域なのかも分からない。
もっとも、「人間=神」ということも表しているのかもしれないが、それが良い意味なのか悪い意味なのか・・・
そしてさらには「色即是空 空即是色」といったマトリックス的なことを、そして、あのやる気のないレスラーは、欲や力を抜いて運を天に任せることが成功につながるという、悟りの「しんぼる」だったのだろうか、、、
いや、悟ってたら暴走はしないか(^^;
実際のところ「しんぼる」は「アレ」なんだろうけど、どうもタイトルといい、各場面の尺といい、しっくりしない部分が多いような・・・